著名人の訃報に触れて
親ガチャ
聞いたことがありませんでした。
でも、納得しました。
神田沙也加さんのこと、お悔やみ申し上げるとともに、苦しかっただろうな、と思います。
私ごときが有名人のことでなんだかんだ言うつもりはないのですが、今年ももう少しで終わるというこの時期に、はて、今年が始まってから一体何人が自ら命を絶ったのだろうかと思いました。
そして、来年は一体何人が自ら命を絶つのでしょうか。
冒頭にも書いた「親ガチャ」
言い得て妙だと思いますね。
確かに当たり外れがありますね。
一般には言われていませんが、「子ガチャ」もあるのでは?と個人的に思います。
誰だって、障害がある子を望むわけではないのに、原因不明の障害をいくつも抱えて生まれてくる子どもがいます。
その子たちにとっては、優しい(かもしれない)親は、「当たりガチャ」をひいたのでしょうが、親にとっては「外れ子ガチャ」にもなり得ります。
神田沙也加さん、きっと苦しかったのでしょう。
大変大当たりな親ガチャをひいてしまい、そのせいで実力で勝ち取ったものも「親の七光り」だなんて言われたり思われたり自分で思い込んでしまったり。
同じ大当たりの親ガチャを引いた方もたくさんいますね。
タフな精神があるのだと思います。
自分自身が商品である芸能人は、商品である自分に自信がなくなってしまったら一気に価値がないものと思ってしまいがちです。
芸能人ですから、インスタやSNSにはキラキラしたものしか見せないでしょう。
自分は絶対に負けない!と意地になっている部分もあったのでしょう。
結婚も離婚も再婚も、自分自身を売り込むネタにする人もいるでしょう。
でも、人間は決してタフではありません。
弱いんです。ものすごく弱いんです。
その弱さを自覚しても、まだ強く見せないといけないプレッシャーは半端じゃなかったと思います。
いろいろなところで、苦しかっただろうな、辛かっただろうな、でもそんなこと、大当たりガチャの親に言うわけにもいかない。
周りからは羨望と嫉妬の目で見られ、やりきれないところなんてたくさんあったのかもしれない。
「ごく普通の家に生まれていれば、こんな目に合わなくてもよかったのに」
と親ガチャを恨んだ時だってあったはず。
私自身が親ガチャに恵まれなかったというのもありますが、恵まれすぎているのもどうかと思った訃報でした。
願わくば、来世はプレッシャーに押されなくて済むような人生でありますように。